FIP World Coaches Directoryとは
FIPの発表によると、名簿の目的は、FIP Academyの認定コーチを見つけやすくし、世界中の人や団体とつなぐことです。名簿はFIP Academyのウェブサイトのコーチングプログラムのページにあり、講座を修了して情報の公開を許可したコーチごとに、個別のプロフィールページが用意されています。
FIPは、名簿によってコーチに連絡しやすくなり、国際的なパデル界で「FIPコーチ」として認められやすくなるとしています。あわせて、コーチを支え、学びを認め、仕事を後押しする環境づくりを続けていくと述べています。
名簿でコーチを探す方法
名簿のページでは、名前での検索に加えて、次の3つの条件で絞り込めます。
- レベル(L0〜L3)
- 国
- 性別
一覧には、各コーチの資格レベル、国、都市が表示されます。名前を選ぶと個別ページが開き、性別や国籍、拠点の都市、所属クラブ、取得した資格と取得時期などが載っています。FIPの発表では、プロフィールの主な項目として居住地、話せる言語、SNSへのリンク、取得したレベルが挙げられており、レベルはコーチが講座を進めるのに合わせて更新されます。
編集部が10月28日夜に確認した時点では、名簿の件数表示は「120 coaches found」でした。国の絞り込みの選択肢に日本は入っていませんでした。公開されたばかりの名簿なので、掲載数や国の顔ぶれは今後変わる可能性があります。
掲載の仕組み:載るかどうかはコーチ本人が決める
名簿に載るのは、FIP Academyの公式資格をどれかのレベルで取得し、プロフィールの公開を選んだコーチです。掲載を希望するコーチは、FIP Academyのアカウントの「My Profile」で情報の公開を許可します。掲載後の情報も、本人が自分のプロフィールから管理します。
名簿のページには、掲載は任意のため「名簿に載っていないことは、公式資格を持っていないことを意味しない」と明記されています。名簿に名前がないことだけで、そのコーチの資格を判断しないように注意が必要です。
また、名簿の誤りや情報の不正な利用、許可のない人物・団体の掲載に気づいた場合は、該当するプロフィールと理由を添えてFIP Academyにメールで知らせる窓口も用意されています。
FIP Academyのコーチ資格レベル
名簿に表示される「L0」「L1」などは、FIP Academyのコーチングプログラムの資格レベルです。コーチング講座の公式ページでは、各レベルが次のように案内されています(料金はいずれも税別)。
| レベル | 講座名 | 形式・時間 | 料金 | 取得後にできること(公式説明) |
|---|---|---|---|---|
| L0 | FIP Foundation Course | オンライン、約15時間 | 350ユーロ | コーチングアシスタントとして認定 |
| L1 | FIP Coaching Course | オンラインと対面の併用、100時間 | 850ユーロ | FIP Beyondの大会で指導できる |
| L2 | FIP Professional Coaching Course | 主に対面、200時間 | 1,500ユーロ | CUPRA FIPツアーとFIP Promisesツアーで指導できる |
| L3 | FIP Elite Coaching Course | 全面対面 | 2,500ユーロ | Premier Padelを含む国際トップ大会で指導できる |
| L4 | FIP Master Coaching Course | 全面対面 | 未定 | 各国代表の監督やアカデミー運営を担う人材の育成 |
確認時点で受講登録が開いているのはL0だけで、L1以上は「Coming Soon(近日公開)」と表示されています。L0はオンラインで完結し、スペイン語か英語のどちらかが分かれば受講できます。L1の実技の評価は、各国の加盟連盟と協力して対面で行うと説明されています。
FIP AcademyのFAQによると、講座は下のレベルから順に修了する必要があり、上のレベルから始めることはできません。ほかの指導者資格との読み替えは、現時点では行っていません。合格すると、どのレベルでもFIPが発行する修了証が授与されます。教材の言語は現在、英語とスペイン語です。
講座の内容づくりには、PPPCA(プロパデルコーチ協会)に所属する世界のトップコーチでつくる専門家委員会が協力しています。
日本の読者にとっての使い方
ここからは編集部の考えです。
レッスンを選ぶとき、コーチがどのレベルの講座を修了したかを本人のプロフィールで確かめられるのは、ひとつの判断材料になります。海外旅行や出張先でパデルをしたいとき、国と都市で絞り込めば、現地で教えている認定コーチの手がかりになりそうです。
一方で、確認時点では日本を拠点とするコーチは絞り込みの選択肢になく、名簿への掲載も任意です。国内でコーチや教室を探すときは、名簿だけで決めず、各施設の案内や体験会もあわせて確かめるのがおすすめです。
指導者を目指す人にとっては、L0がオンラインで受けられる入り口になります。ただし教材は英語かスペイン語なので、受講前に公式ページで条件を確認してください。
世界共通の物差しで学んだコーチが見える形になるのは、パデルが広がっていくうえで心強い一歩です。日本からも名簿に名前が並ぶ日が来るのか、楽しみに見ていきたいと思います。




