出場できないのは誰?(スペイン出身の5選手)

Padel Addictによると、UAE代表として出場できないのは次の5人です。全員がスペイン生まれで、あとからUAEの国籍を取った選手だとしています。Padel Addictは、スペインのメディアVeinteDiezの報道として伝えています(Padel Addict)。

選手 Padel Addictが伝えた立場
イニゴ・ジョフレスペイン生まれ、UAEの国籍を取得
アルナウ・アヤッツスペイン生まれ、UAEの国籍を取得
エンリケ・ゴエナガスペイン生まれ、UAEの国籍を取得
イグナシオ・ビラリーニョスペイン生まれ、UAEの国籍を取得
フラン・フラドスペイン生まれ、UAEの国籍を取得

5人がそれぞれFIPのどの条件を満たしていないのか、FIPが選手ごとに説明した発表は、この記事を作った時点で見つけられませんでした。下の説明は、FIPが公開しているルールの文章と、Padel Addictの報道にもとづいています。

FIPの代表資格のルールとは?(国籍だけでは足りない)

FIPの「代表資格に関する規則」では、国の代表としてFIPの公式大会に出るには、次の4つをすべて満たす必要があります(FIP:代表資格に関する規則(PDF))。

条件 内容
国籍その国の永住の国籍を持ち、公的な身分証で確かめられること
登録その国のFIP加盟団体に正しく登録され、処分を受けていないこと
ほかの国での出場歴大陸選手権や世界選手権(一般の部)で、ほかの国の代表として出たことがないこと
36か月のルール大会の前の36か月(3年)に、ほかの国の代表として公式大会に出ていないこと

さらに、生まれたあとに国籍を取った選手は、次のどれか1つを満たさなければなりません。その国で生まれたこと、両親か祖父母の1人がその国で生まれたこと、またはその国に一定の期間住んでいることです。住んでいる期間は、10歳になる前に住み始めた人は3年以上、10歳以降に住み始めた人は5年以上と決められています(FIP:代表資格に関する規則(PDF))。

W杯の大会規則も、出場する選手はこの代表資格の規則を守り、その国の連盟が出した有効な登録を持っていなければならないと定めています(FIP:W杯(国別対抗)の大会規則(PDF))。

例外はないの?(1つの国につき2人まで申請できる)

例外はあります。住んでいる期間などの条件を満たしていなくても、その国のパデルの普及に本当に関わっていることを示せれば、加盟団体がFIPの理事会に出場の許可を求めることができます(FIP:代表資格に関する規則(PDF))。

項目 決まり
申請できる人数1つの大会につき、1つの国で2人まで
許可の範囲その回の大会だけ
申請の期限大会の登録締め切りの3か月前まで
理事会の判断30日以内
一生で代表になれる国2か国まで

Padel Addictは、この例外を使うには前もって申請し、その国とのつながりを示す必要があると説明しています(Padel Addict)。UAEがこの例外を申請したかどうかは、FIPの資料やPadel Addictの記事では確認できませんでした。

なぜこのルールができたの?(2024年大会のUAEが背景に)

Padel Addictは、背景に2024年のW杯があると見ています。UAEはこのとき、スペインの選手を中心に代表を組み、準々決勝まで進んで5位になりました。国ごとの本当の力を映す大会であるべきだという議論が起き、FIPが短い期間での国籍の変更による代表入りを厳しくした、というのがPadel Addictの見方です(Padel Addict)。

Padel Addictは、5人について「スペイン生まれで国籍を取ったのは最近で、長く住んでいたわけでも、UAE出身の家族がいるわけでもない」と書き、ルールが止めようとしている形にそのまま当てはまるとしています(Padel Addict)。ただ、これは報道による説明で、FIPが個別に認めたものではありません。

今大会のUAEはどうなっている?(初戦はパラグアイに0-3)

UAEの男子は、スペイン、スウェーデン、パラグアイと同じB組に入りました。11月2日の初戦はパラグアイに0-3で敗れています。11月3日の2日目はスウェーデンと戦い、試合は日本時間4日0時以降に始まる予定です(FIP公式(男子初日)、FIP公式:11月3日の試合順)。

日にち(現地) 対戦 結果・予定
11月2日パラグアイ 対 UAEパラグアイが3-0で勝利
11月3日UAE 対 スウェーデン日本時間4日0時以降に開始予定

各組の上位2チームが11月5日の準々決勝に進みます。組み合わせと勝ち上がりの仕組みは11月2日の記事、初日の全結果は11月3日の記事にまとめました。

次に何を見ればいい?

UAE対スウェーデンの試合は、FIP公式YouTubeの配信一覧で探せます。日本からの見方は配信ガイドの記事にあります。代表資格のルールの全文は、FIPが公開しているPDFで読めます(英語)。

出典