パデルとは?
パデルのルール、道具、ショットの種類、始め方までを1ページにまとめました。事実は日本パデル協会(JPA)と国際パデル連盟(FIP)の資料で確かめ、段落ごとに出典を付けています。
パデルとは
パデルは1970年代に生まれた、テニスとスカッシュの要素を持つラケットスポーツです。テニスコートより小さなコートの四方を強化ガラスと金網で囲み、2人組どうしで戦います。コートが小さくラケットが扱いやすいため、スポーツ初心者や子ども、高齢者まで、レベルを問わず楽しめます。
歴史と普及
国際パデル連盟(FIP)は2026年10月、「World Padel Report 2026」を公開し、世界の競技人口が4,000万人を超え、コートの数が20%増えたと発表しました。
出典:国際パデル連盟(FIP)「FIP World Padel Report 2026 is online」(2026年10月)
コートとボール
コートは内側の長さ20メートル、幅10メートルの長方形です。ネットの高さは中央で0.88メートル、両端で0.92メートルです。ネットから6.95メートルのところにサービスラインがあり、ネットとサービスラインの間はセンターサービスラインで左右に分かれます。コートは壁と金網ですべて囲まれていて、両端の壁は高さ4メートル(下の3メートルが壁、その上が金網)です。
出典:国際パデル連盟(FIP)「Rules of Padel」(PDF)
ボールはゴムの球で、直径は6.35〜6.77センチ、重さは56.0〜59.4グラムと決められています。見た目はテニスボールに似ていますが、パデルのボールのほうが空気圧が低く、反発が小さくなります。
出典:国際パデル連盟(FIP)「Rules of Padel」(PDF)、日本パデル協会(JPA)「パデルを知る」
基本ルールとスコア
2人対2人のダブルスで戦います。ポイントの数え方や試合の進め方はテニスと同じで、ボールはバウンドさせても、ノーバウンドでも相手コートに返せます。
1ゲームは、相手より先に4ポイントを取れば勝ちです。3ポイントずつで並ぶと「デュース」になります。デュースのあとの決め方として、FIPのルールには「アドバンテージ」「スターポイント」「ゴールデンポイント」の3つの方式があります。ゴールデンポイントでは、デュースのあとの1ポイントを取ったペアがそのゲームを取ります。
出典:日本パデル協会(JPA)「ルール」、国際パデル連盟(FIP)「Rules of Padel」(PDF)
1セットは、先に6ゲームを取ったペアが勝ちます。ただし2ゲームの差が必要で、5ゲームずつで並ぶと7-5になるまで続けます。6ゲームずつで並ぶと「タイブレーク」になり、2ポイント以上の差をつけて先に7ポイントを取ったペアがセットを取ります。
出典:国際パデル連盟(FIP)「Rules of Padel」(PDF)
自分のコートでボールが2回弾む、ボールがネットにかかって相手コートに入らない、二度打ちをする、体やラケットがネットに触れる、といった場面では失点になります。
出典:日本パデル協会(JPA)「ルール」、国際パデル連盟(FIP)「Rules of Padel」(PDF)
サーブ
サーブは2回まで打てます。サーバーはサービスラインの後ろに立ち、ボールを床で1回弾ませてから、腰の高さか、それより低い位置で打ちます。打つときは、片足を床につけていなければなりません。
出典:日本パデル協会(JPA)「ルール」、国際パデル連盟(FIP)「Rules of Padel」(PDF)
サーブは対角にある相手のサービスエリアに入れ、その中で1回弾ませます。レシーバーは、そのバウンドのあとに打ち返します。
出典:日本パデル協会(JPA)「ルール」、国際パデル連盟(FIP)「Rules of Padel」(PDF)
壁の使い方
自分のコートで1回弾んだあと、ガラスや金網に当たったボールも、空中にある間は打ち返せます。横の壁や後ろの壁を使って打ち返すこともできます。自分のコートの壁に当ててから相手コートで弾ませる返球も正しい返球です。
出典:日本パデル協会(JPA)「ルール」、国際パデル連盟(FIP)「Rules of Padel」(PDF)
一方、打ったボールが相手コートで弾む前に、相手側のガラスや金網に直接当たると失点になります。
出典:日本パデル協会(JPA)「ルール」、国際パデル連盟(FIP)「Rules of Padel」(PDF)
ギア(ラケット・ボール・シューズ・ウェア)
パデルのラケットは、テニスのラケットより柄が短く、ガットのない板状の作りです。FIPのルールでは、柄の長さは20センチ以内、全体の長さは45.5センチ以内、幅は26センチ以内、厚さは38ミリ以内です。打つ面には穴が開いていて、両面とも平らです。手首に通すひもを付けることも決められています。
出典:日本パデル協会(JPA)「パデルを知る」、国際パデル連盟(FIP)「Rules of Padel」(PDF)
日本パデル協会によると、各施設でレンタルのラケットやシューズを用意しています。初めてのときは、まず借りてみると始めやすくなります。シューズやウェアの決まりは、申し込む施設の案内で確かめてください。
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ショットの種類
壁があるため、テニスのように一発で決めるのが難しく、ショットの種類が多いのがパデルの特徴です。上のボールを打つショットは、テニスではスマッシュかハイボレーしかありませんが、パデルにはスマッシュ・バンデッハ・ビボラ・リフタード・ガンチョ・ハイボレーの6種類があります。ここでは、壁を使うパデル特有のショット「レボテ」を加えた7種類を紹介します。
出典:日本パデル協会(JPA)「パデルを知る」、日本パデル協会(JPA)「ショット」
- レボテ
- パデル特有のショットです。「はね返り」という意味で、後ろの壁から跳ね返ってきたボールを打ちます。
- スマッシュ(レマテ)
- テニスでいう「スマッシュ」です。上からたたく攻撃的なショットです。
- バンデッハ
- パデル特有のショットです。スマッシュとボレーのちょうど中間に位置するコントロールショットで、スマッシュより低い打点で打ちます。ガラスに当たったボールが弾まず、次の攻撃につなげられます。
- ビボラ
- ネットプレーのとき、背丈ぐらいの高さのボールにスライスをかけ、ボールを弾ませない打ち方です。バンデッハに似ていますが、スピードとスライスを重視する、決めにいくためのショットです。
- リフタード
- テニスのスピンサーブのような打ち方で、横の壁や金網を狙うショットです。
- ガンチョ
- ハイボレーのようなショットで、コースを狙いながらフラットに打ちます。
- ハイボレー
- 高い位置のボールを、ノーバウンドで打つボレーです。日本パデル協会は、上のボールを打つショットとしてスマッシュ・バンデッハ・ビボラ・リフタード・ガンチョと並べて挙げています。
出典:日本パデル協会(JPA)「ショット」、日本パデル協会(JPA)「パデルを知る」
FIPのルールでは、コートで弾んだあとに壁や金網に当たったボールもプレーが続き、2回目に弾む前に打ち返せばよいと定められています。レボテは、このルールを使うショットです。
出典:日本パデル協会(JPA)「ショット」、国際パデル連盟(FIP)「Rules of Padel」(PDF)
始め方
パデルは、強化ガラスと金網に囲まれた専用のコートでプレーします。各施設では、30分〜1時間単位でコートを借りられます。施設によって、ワンコインでできる体験レッスンや単発のレッスン、定期的に通うスクールがあります。アクセスや予約の方法は、各施設に問い合わせてください。
出典:日本パデル協会(JPA)トップページ、日本パデル協会(JPA)「パデルをしよう」
よくある質問
パデルは何人でプレーしますか?
2人対2人のダブルスで戦います。日本パデル協会は、2人組対戦のみのラケットスポーツと紹介しています。
テニスとの違いは何ですか?
ポイントの数え方や試合の進め方はテニスと同じです。違いは、ガラスと金網の壁に当たったボールも打ち返せることと、サーブを1回弾ませてから腰の高さか、それより下で打つことです。
道具がなくても始められますか?
日本パデル協会によると、各施設でレンタルのラケットやシューズを用意しています。料金や予約の方法は施設ごとに違うので、申し込む施設で確かめてください。
初心者はどこで始めればよいですか?
施設によって、ワンコインでできる体験レッスンや単発のレッスン、定期的に通うスクールがあります。体験レッスンでは、ルールや基本のショットを教えてもらえます。
図はPADEL SPOTが出典の数字をもとに作成したものです。情報確認日:2026年11月4日。
