3つのモデルは何が違う?(形と面の素材が分かれる)

Padel Magazineによると、スタンダードは「ハイブリッド」と呼ばれる形で、ラケットを操りやすい重さの配分です。EdgeとComfortは「Geo Shape」という、肩の部分が広い形を使っています。EdgeとComfortでは、ボールを打つのに最も良い位置(スイートスポット)が、面の上のほうに寄っています(Padel Magazine)。

モデル 形 面の素材 Padel Magazineの評価
Neuron 02(スタンダード)ハイブリッドXtend Carbon 3K打ち合いを組み立てる、コントロール重視
Neuron 02 EdgeGeo ShapeXtend Carbon 3K守りから攻めに切り替えやすい。チンゴット選手のモデル
Neuron 02 ComfortGeo ShapeFibrix(カーボンとグラスファイバー)打感がやわらかく、ミスに強い

Padel Magazineは3本の性格を「スタンダードは組み立て、Edgeは加速、Comfortは使いやすさ」とまとめています。レビューには、重さや価格は書かれていません(Padel Magazine)。

2027年モデルで何が変わった?(中のスポンジが元の作りに戻る)

レビューによると、前の世代のスタンダードとEdgeは、中のスポンジ(EVA)が「やわらかい・かたい・やわらかい」の3層を逆に重ねた、ブルパデルの上位モデルの中では珍しい作りでした。2027年モデルでは、外側の2層がかたく、真ん中がやわらかい、いつもの「MultiEVA」に戻っています(Padel Magazine)。

Padel Magazineは、ブルパデルの案内に「HardEVA」という名前が誤って使われていたため、ほかのモデルよりかたいスポンジに変わったように見えたかもしれないと指摘しています。実際は特別にかたいスポンジではなく、通常のMultiEVAだと説明しました。そのうえで、テスターはこの変更で打感が乾いた、直接的なものになったと評価しています(Padel Magazine)。

見た目では、スタンダードとEdgeの表と裏の色が違うのが特徴です。スタンダードは黒に近い濃い灰色と紫がかった濃紺、Edgeは明るい銀色がかった白と深い紫の組み合わせです。Comfortは銀色がかった灰色に、ターコイズブルーの差し色が入っています(Padel Magazine)。

どんな技術が入っている?(フレームのねじれと振動を抑える)

レビューでは、メーカーの技術がいくつも紹介されています。Padel Magazineは、技術の名前の数より、ラケット全体の作りのほうが大事だとも書いています(Padel Magazine)。

技術の名前 何のためのものか(Padel Magazineの説明)
PrismLock面がいくつもある形のフレームで、打ったときのねじれを抑える
Neuron Coreグリップと面をつなぐ部分の作りで、フレームと一緒にねじれを抑える
Air Power空気の通り道を広げて、振りぬきやすくする
3D Grain面の表面のざらつきで、回転をかけやすくする
Smart Holes型ごとに穴の位置と大きさを変え、面のしなりを調整する
Hesacore、Vibradrive、Ease Vibeグリップや面に入れて、手に伝わる振動を減らす
Customweight対応するモデルに、重りを足して調整できる

振動を抑える仕組みについて、Padel Magazineは「快適さは上がるかもしれないが、かたいラケットがやわらかくなるわけではなく、関節の痛みが出ないことを約束するものでもない」と注意しています(Padel Magazine)。

打ってみた評価は?(Padel Magazineのテスターの感想)

ここからは、Padel Magazineのテスターが試打した感想です。スタンダードは、守りの場面で操作しやすく、速いボールを受けても面がぶれにくいと評価されました。一方で、しっかり体を使って振らないとボールが深く飛ばず、スマッシュで決めるときは力不足を感じやすいとも書かれています(Padel Magazine)。

Edgeは、スイートスポットが高い位置にあるぶん、スマッシュやバンデハ(頭の上で打つ回転をかけたショット)で、スタンダードより力が伝わると評価されました。ただし、低いボールや壁から出てくるボールの守りでは、スタンダードより早めの準備が必要だとしています。テスターは「力だけのラケットではなく、反撃のためのラケット」と書き、チンゴット選手のプレーに合うと述べました(Padel Magazine)。

Comfortは、スイートスポットがとても広く、打感がやわらかいと評価されています。テスターは3本の中でComfortがいちばん気に入ったと書き、「パワーは10%減ったかもしれないが、楽しさは20%増えた」と表現しました。ただ、パワーと切れ味はほかの2本に及ばないとも書いています(Padel Magazine)。

自分にはどれが合う?(Padel Magazineのおすすめ)

Padel Magazineは、それぞれのモデルを次のような人にすすめています。合うかどうかは、自分で試打して確かめるのが確実です(Padel Magazine)。

モデル すすめている人
スタンダード打ち合いを組み立て、守りをきれいにこなし、ネットで早くボールに触りたい人。安定感と反応の速さを大事にする人
Edgeしっかり守れて、チャンスで一気に攻めたい人。パワーだけを重視したダイヤモンド形より扱いやすい、攻撃用のラケットを探す人
ComfortNeuronの考え方は好きだが、ボールが飛びやすく、扱いやすい打感がほしい人。快適さを求める、よくプレーする人

シリーズには、とてもやわらかい芯の「Cloud」という4本目もありますが、Padel Magazineは作りが違いすぎるとして、今回の比較から外しました(Padel Magazine)。

次に何を見ればいい?

Padel Magazineは、続きの回でパキート・ナバーロ選手の「Hack」シリーズを取り上げると予告しています。チンゴット選手がEdgeを使ってどう戦うかは、いまドーハで行われているパデルW杯のアルゼンチン代表の試合でも見られます。組み合わせと日程は11月2日の記事にまとめています。同じブルパデルの「Vertex 04」はVertex 04の記事で、NOXの2027年モデルはNOXの記事で紹介しています。

出典