週間で3万8,794人が来場、第1回から4割超の増加
イタリア・ミラノの屋内アリーナ「アリアンツ・クラウド(Allianz Cloud)」で開催された国際パデル連盟(FIP)公認大会「ミラノP1」が、大会期間中の週間累計来場者数で3万8,794人を記録しました。
大会運営元であるNSA Groupの発表によると、この数字は2025年大会の3万5,473人から9.3%の増加となり、ミラノ大会としての新記録を更新しています。初開催となった2022年の実績と比較すると43.6%の大幅な伸びを示しており、イタリア国内におけるパデル熱の着実な高まりを証明する結果となりました。
なお、この3万8,794人という数値は各日程の入場者数を合算した「延べ人数」であり、複数日来場した観客もそれぞれ計上されています。それでも会場の規模や大会日程全体を通じて、連日多くのパデルファンが集まり続けたことがうかがえます。
戦術を深く楽しむファンが増加、序盤ラウンドから会場が熱狂
今回の記録更新について、大会運営元NSA GroupのCEOを務めるマルコ・ガンベラーレ氏は、観客層そのものの質の変化を指摘しています。
大会の立ち上げ初期と比べると、現在の観客は選手ごとのプレースタイルや細かい戦術の違いを深く理解したうえで試合を見守る熱心なファンへと成長しているとのことです。そのため、週末に行われる準決勝や決勝だけでなく、平日や大会序盤のラウンドから多くのファンが会場へ足を運びました。
また、コート上の熱戦だけでなく、会場全体で楽しめる多彩な体験企画が用意されたことも集客を支えました。トップ選手によるサイン会や記念撮影、来場者が気軽に参加できる体験イベント、各ブランドの最新ギアが並ぶ物販ブースなどが用意され、一日を通して楽しめる空間が作られています。
デジタル上の反響も大きく、大会公式や関連コンテンツのSNSインプレッション(表示回数)は5,310万回に達し、2025年と比べて25%増加しました。現地に足を運んだファンだけでなく、オンライン上でも欧州を中心とした大きな盛り上がりが確認されています。
熱狂を持続可能な観戦文化へ育てる今後の課題
盛り上がりを見せる一方で、現地の専門メディアからは今後の課題も挙げられています。
フランスのパデル専門誌Padel Magazineの報道によると、今回の発表ではチケット販売による純粋な収入額や招待客の割合、大会運営としての黒字化の内訳などは公表されていません。そのため、イベントとしての経済的な実態については慎重に見極める必要があります。
大会を一過性の興行で終わらせず、生まれた熱気をいかに日常的な「持続可能なパデル観戦文化」として地域や社会に定着させていくかが、今後の欧州および世界のパデル界における重要なテーマとなります。
トップ選手たちの高い技術に魅了され、自らもプレーを楽しみながら観戦文化を育てるヨーロッパの動きは、これからの日本のパデル環境の発展にとっても大いに参考となるはずです。
出典・参照メディア
本記事のデータおよび来場記録は、以下の発表ならびに専門メディアの報道に基づいています。




