三大公認ツアーで積み上げた歴代タイトル記録

イタリアで開催された「ミラノP1」の決勝戦を経て、プロパデル界の通算獲得タイトル記録に新たな歴史が刻まれました。

国際パデル連盟(FIP)の公式発表および欧州専門メディア『Padel Magazine』『Padel Addict』の集計によると、この記録はプロパデルの歴史を築いてきた三大公認ツアー(Padel Pro Tour、World Padel Tour、Premier Padel)の生涯獲得タイトル数を合算したものです。

長年にわたりトップレベルで勝利を積み重ねてきた歴代のレジェンドたちに、現在ツアーを牽引する現役トップ選手たちが肩を並べ、さらなる高みを目指しています。

サンチェスが通算58勝で女子歴代最多タイに到達

女子決勝では、28歳のアリ・サンチェス選手が17歳のアンドレア・ウステロ選手とのペアで出場し、ポーラ・ホセマリア/ベア・ゴンサレス組を 7-6, 6-3 のストレートで破って優勝を飾りました。

この勝利により、サンチェス選手の生涯通算タイトル獲得数は「58勝」に到達しました。これまで女子の歴代最多記録を分け合っていたジェマ・トライアイ選手(58勝)、アレハンドラ・サラサル選手(58勝)に並び、歴代1位タイの快挙となります。

特筆すべきは、歴代首位に並ぶこの3選手が全員現役でプレーを続けている点です。サンチェス選手は新鋭ウステロ選手とのペアで、パリ・メジャー、ロッテルダムP1、そして今回のミラノP1と、直近4大会で3勝を挙げる充実ぶりを見せています。女子単独最多となる59勝目の更新にも大きな期待が寄せられます。

順位 選手名 通算タイトル数 状態
1位タイアリ・サンチェス58勝現役
1位タイジェマ・トライアイ58勝現役
1位タイアレハンドラ・サラサル58勝現役
4位ポーラ・ホセマリア52勝現役
参考イシアル・モンテス36勝引退
参考カロリーナ・ナバロ34勝引退
参考マホ・サンチェス・アラジェト32勝引退
参考マピ・サンチェス・アラジェト32勝引退

タピアが通算65勝、歴代単独3位のパブロ・リマに迫る

男子決勝では、「カタマルカのモーツァルト」の愛称で親しまれるアルゼンチン出身のアグスティン・タピア選手が、アルツロ・コエロ選手とのペアで逆転勝利を収めました。ファン・レブロン/アレックス・アウグスブルガー組を相手に 4-6, 6-3, 6-2 で勝利し、ミラノの頂点に返り咲いています。

この優勝でタピア選手の通算タイトル数は「65勝」となり、現役選手としては単独トップの記録を維持しています。歴代の全選手(引退選手を含む)を対象としたランキングでも、元世界ランキング1位のパブロ・リマ氏(ブラジル出身・通算66勝)が保持する歴代3位の記録まで、いよいよあと1勝と迫りました。

また、ペアを組むコエロ選手も通算58勝に到達し、現役2位のアレハンドロ・ガラン選手(60勝)まであと2勝の射程圏内に捉えています。

順位 選手名 通算タイトル数 状態
1位フェルナンド・ベラステギン162勝レジェンド
2位ファン・マルティン・ディアス116勝引退
3位パブロ・リマ66勝引退
4位アグスティン・タピア65勝現役
5位アレハンドロ・ガラン60勝現役
6位アルツロ・コエロ58勝現役

※その他の主な選手:サンヨ・グティエレス(42勝)、ファン・レブロン(41勝)、パキート・ナバロ(26勝)、フェデ・チンゴット(22勝)、マキシ・サンチェス(22勝)。

現代のトップ選手たちが塗り替えるパデルの歴史

かつてフェルナンド・ベラステギン氏やファン・マルティン・ディアス氏らが築き上げた大記録に、20代を中心とする現在のトップ選手たちがどこまで迫れるのかは、世界のパデル界における大きな関心事となっています。

女子では現役の3選手が通算58勝で首位に並び、男子ではタピア選手が歴代トップ3入りを目前にしています。試合ごとの結果がそのままパデルの歴史の更新につながるという、稀有な時代を私たちは目撃しています。

次なるトーナメントで女子単独最多となる59勝目が生まれるのか、あるいは男子で歴代3位タイ記録が誕生するのか、今後のツアーからも目が離せません。

出典・参照メディア

本記事の集計および記録は、以下の公式発表ならびに専門メディアの報道に基づいています。