欧州の頂点を決める最終決戦、アリアンツ・クラウドの熱気
今大会は欧州シリーズを締めくくる格式高い「P1」カテゴリーの大会です。会場となったミラノのアリアンツ・クラウドには連日大勢のファンが詰めかけ、センターコートを囲む熱気は最高潮に達しました。表彰式では特大のスパークと金色の紙吹雪が降り注ぐ中、男女の頂点に立った4選手が誇らしげにトロフィーを掲げています。
男子決勝:第1セットを失うもコエロ&タピアが王者の貫禄で逆転
男子決勝は、世界王者のコエロ&タピア組に対し、準決勝で世界2位ペア(アレイ・ガラン&フェデリコ・チンゴット)を破る大金星を挙げて勢いに乗るフアン・レブロン(スペイン)とレオ・アウグスブルガー(アルゼンチン)のペアが挑みました。
第1セットは、序盤から鋭い攻撃を見せたレブロン&アウグスブルガーが主導権を握り、6-4で先取します。王者に強烈なプレッシャーをかけましたが、コエロ&タピアは動じませんでした。
第2セットに入ると、コエロの長身を活かしたスマッシュとタピアの神業的なボールコントロールが冴え渡り、試合のペースを一気に掌握します。相手のミスを逃さずブレークを奪って6-3でセットを取り返すと、最終第3セットも相手を寄せ付けず6-2で圧倒。セットカウント2-1で見事な逆転勝利を収めました。
コエロ&タピアはこれで欧州ツアー3連勝となり、2026年シーズンの年間世界ランキング1位防衛に向けて決定的なリードを築いています。
女子決勝:2-5の崖っぷちからサンチェス&ウステロが奇跡の大逆転
女子決勝は、アリアナ・サンチェス&アンドレア・ウステロ組と、パウラ・ホセマリア&ベア・ゴンサレス組による顔合わせです。
第1セットはホセマリア&ゴンサレスが圧倒的な出足を見せ、一時は5-2とリードを広げます。しかし、ここからサンチェス&ウステロが驚異的な粘りを発揮しました。サンチェスの冷静沈着なゲームメイクと、左利きのウステロによる鋭いクロスアタックが次々と決まり、5-5まで追いついてタイブレークへ突入します。タイブレークでも強気な姿勢を崩さず、7-6で第1セットをもぎ取りました。
勢いに乗った2人は第2セットも序盤からブレークに成功し、6-3でストレート勝ち。3週連続の決勝進出で今季5勝目を飾り、サンチェスはジェマ・トライアイやアレハンドラ・サラサールが持つ女子歴代最多タイトル記録(58勝)に肩を並べる偉業を達成しました。
ミラノP1男女決勝の試合結果と全スコア
| 種目 | 勝者ペア | スコア | 敗者ペア |
|---|---|---|---|
| 男子決勝 | A. コエロ / A. タピア | 4-6, 6-3, 6-2 | J. レブロン / L. アウグスブルガー |
| 女子決勝 | A. サンチェス / A. ウステロ | 7-6, 6-3 | P. ホセマリア / B. ゴンサレス |
大会賞金の配分と獲得賞金額
今大会の総賞金は479,068ユーロ(日本円で約7,800万円)で、決勝進出ペアには以下の賞金が授与されました。
| 成績 | 男子獲得賞金(1人あたり / ペア合計) | 女子獲得賞金(1人あたり / ペア合計) |
|---|---|---|
| 優勝 | 26,270ユーロ(約430万円)/ 52,540ユーロ(約860万円) | 17,000ユーロ(約280万円)/ 34,000ユーロ(約560万円) |
| 準優勝 | 13,917ユーロ(約230万円)/ 27,834ユーロ(約460万円) | 9,350ユーロ(約150万円)/ 18,700ユーロ(約300万円) |
※日本円換算は1ユーロ=163円で計算した概算です。
欧州ラウンドを終えたプレミアパデルは、これから舞台を中東や中南米、そして年間上位ペアが集うツアーファイナルへと移します。年間王者の座を巡る熱い戦いに引き続き注目が集まります。
出典:国際パデル連盟(FIP) / Padel Addict




