島全体で350面、9月から48面増加

Openplay.ieは用品の販売に加えて、アイルランド島にあるパデルコートを1面ずつ記録しています。数えるのは、PlaytomicやRallydなどのクラブの予約システムで、その日に予約できるコートだけです。

2026年10月16日時点で、アイルランド島には98クラブ・350面のコートがありました。内訳はアイルランド共和国が234面、北アイルランドが116面です。9月1日の集計では302面だったので、1か月半で48面増えたことになります。増えた分には、新しく開いたコートと、以前からあったクラブを集計に加えた分の両方が含まれています。

人口あたりではイギリスの2倍、スペインの約8分の1

人口10万人あたりのコート数で比べると、アイルランド共和国は4.5面です。

国・地域 人口10万人あたりのコート数 出典
スペイン35.5面FIP World Padel Report 2025
アイルランド共和国4.5面Openplay.ieの集計
イギリス(グレートブリテン)2.2面英国テニス協会(LTA)

イギリスの2倍ですが、スペインと比べると約8分の1にとどまります。PADEL SPOTでは先日、英国のパデル競技人口が推計150万人に達したというLTAの発表をお伝えしました。ヨーロッパでは、スペイン以外の国でもコートが増えている様子が見えてきます。

国内でも地域差があります。人口10万人あたりで最も多いのは西部のリムリックで11.5面、ダブリン(5.1面)の2倍以上です。ウェストミース(8.3面)、ウォーターフォード(7.9面)が続きます。

検索数は約23倍、コートの計画も101面

Google検索で「padel」と調べられた回数は、アイルランドで2021年1月の月およそ223回から、2026年6月には5,167回に増えました。5年でおよそ23倍です。

アイルランド共和国では、工事中・許可済み・申請中を合わせて、36の計画で101面のコートが新たに予定されていることを、Openplay.ieが確認しています。

コートを作っているのは誰か

Openplay.ieは、2026年9月27日時点で営業していたアイルランド共和国の223面について、どこにあるコートかを調べました。

  • パデル専門施設:30%
  • スポーツクラブ:28%(主にテニスクラブの22面とラグビークラブの18面)
  • ホテル・リゾート:14%

国内で最も人気のあるスポーツ、ゲーリックフットボール(GAA)のクラブでコートがあると確認できたのは1クラブだけでした。建築許可では、スポーツクラブの申請は結論が出た39件のうち36件(92%)が認められ、独立系の商業施設の29件中19件(66%)を上回っています。

雨の多い国では屋根付きコートが人気

アイルランドは雨や風が多いため、屋内や屋根付きのコートが好まれています。新しい計画には工場などの建物を改装したものが多く、ウォーターフォードの「Padel W」は屋内8面で、2027年1月の開業を目指しています。

この秋にOpenplay.ieが確認したクラブでは、コートの利用料は1時間20〜48ユーロでした。時間帯、都市、屋内かどうかで変わります。

初心者が多く、最初の1本は扱いやすいラケット

ピエチョンカさんによると、店の客はほとんどがパデルを始めたばかりの人です。テニスやスカッシュの経験者も、ラケット競技が初めての人もいて、最初に聞かれるのはラケットの選び方だといいます。店で扱っていて客からよく求められるブランドには、ブルパデル(Bullpadel)とNOXが入っています。

始めたばかりの人によく売れるのは、丸い形で、重心が手元寄り、ラケット内部のゴム(コア)が柔らかい、ミスをカバーしやすいラケットです。上達して試合が増えると、パワーの出るラケットに替える人が多いそうです。ピエチョンカさんは「今のプレーに合わせて選び、レベルが上がったら替える」ことを勧めています。

ピエチョンカさんは、アイルランドでは屋内コートやコーチ、用具の知識がまだ足りないと見ています。天候に合わせて屋内コートを増やしている点は、日本で施設を考えるときにも参考になりそうです。